スーパーライザー近赤外線治療器
「刺さずに鍼治療ができたら…」の声がきっかけとなり開発されたと言われているスーパーライザー。
光線療法の一つ、レーザー治療器です。
赤外線は体表を広く暖める作用を持ちます。同時に「暖かい」という感覚があります。
一方、近赤外線を発するこのスーパーライザーの光は、身体の水分に影響されない波長帯のため生体深達度が高いので、より深部にまでこの光を到達させることが可能になります。光のエネルギーは、局所において熱エネルギーに転換され、深部の血管拡張や生体活性物質の生産促進、神経興奮性の抑制などに関与し、その結果消炎・鎮痛などにお役立て致します。
照射時の刺激はほとんど感じません。
このスーパーライザーを鍼灸治療と併用をすることにより、心地よい刺激で特定の経穴(ツボ)の効果を高めることが可能になります。特に神経痛などの症状や慢性腰痛や肩こり、婦人科疾患、便秘や下痢などの消化器疾患、突発性難聴や耳鳴りなどの耳鼻科疾患など多岐にわたって使用をしますが、当院で頻度の高い照射方法の一つは、星状神経節照射です。
星状神経節照射を鍼灸治療と併用することで自律神経調整を図り、興奮した交感神経を低下させることで副交感神経作用を高めることを目的としています。そうすることによって、よりリラックスした状態下での鍼灸効果が期待できます。
電子温灸器
鍼灸治療の方法の一つに「灸頭鍼」というものがあります。身体に刺入した鍼の上部にもぐさを付け点火をします。
鍼の機械的刺激と灸の温熱刺激を同時に身体に与えることができます。この時のお灸による輻射熱を再現した機器がこの電子温灸器です。お灸は鍼に比べ、作用は緩慢ではありますが、繰り返すことにより持続性があります。また免疫調整作用に効果的です。
約30秒ごとに温度が上昇⇒下降します。44℃(少し熱めのお風呂くらいです)~設定温度は4段階に切り替えられます。これを置鍼中(8~10分間)に使用することで約20回繰り返されることになり、灸頭鍼の温熱刺激を同回数分安全に与えることが可能となります。
また、人体の活性化温度は43℃以上と言われており、お灸などでの43℃以上の温熱刺激は身体の細胞活性にもつながり、免疫力を高める作用があると考えます。
当院では、腹部や背部をメインに使用していますが、心地よいぬくもりは多くの方に喜ばれています。
遠赤外線治療器 サンビーマー
遠赤外線は、眼には見えませんが光の一種であり、人体からも放射されています。NASAの研究によって、人体は8~14ミクロンの遠赤外線をよく吸収して熱作用をする、ということが分かりました。この場合、遠赤外線は皮下40~50㎜まで到達し、体内で放射されている遠赤外線と共振作用を起こして身体を内部から温めることが出来ます。
共振作用は細胞組織を振るわせることで熱エネルギーを発し、また活性エネルギーとなって免疫力や自然治癒力を高めます。
体内に吸収されやすい波長であるので、皮膚表面の水分に邪魔されることのなく深部に到達します。よって、照射によって皮膚表面の水分を蒸発させることなくかさつくということはありません。
当院では、冷え性や産婦人科疾患、内科領域などに特に積極的に使用しています。
低周波治療器
低周波の電気を通すことにより、他動的に筋肉を伸縮、弛緩させ、コリの改善や血行促進や鎮痛効果に効果をもたらします。
目的とする筋肉に鍼を刺入し鍼通電することで、効率よく深部のコリの改善に役立てることが出来ます。また当院では、特定のツボに鍼通電をすることによりツボの効果を高め、別部位への血流促進や神経系への働きかけを促すよう活用しています。
超音波治療器
超音波(聴くことを目的としない音)が起こすミクロ振動を利用した治療器です。
血管拡張効果、鎮痛効果、筋緊張緩和効果、治癒促進効果があります。鍼灸治療と併用することで、強固な筋肉のこりや痛めた靭帯・腱、骨折後の治癒促進、神経症状に効果的に働きます。
当院ではスポーツ障害や脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などに積極的に活用しています。